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岩村の古今雛

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 最近ひな祭りが春のイベントとして各地の観光地や市町村で開かれている。一口にひな祭りといっても内容は様々である。岩村は歴史ある町並みの上に、代々その地にある旧家の所蔵してあった由緒正しいお雛様が展示してあり、撮影対象としても歴史的観点からしても楽しいところである。
写真教室の皆さんと5,6回以上訪れたがその度に新しい発見があり面白い。ここには享保雛、古今雛、次郎左ェ門雛から明治、大正、昭和時代までの多くの雛を見ることができる。
 現代雛のモデルとなっているのが古今雛だそうである。岩村藩に輿入れした数姫の古今雛はいろいろと特徴があり、撮影対象としても面白い。ここでは5枚の組写真として表現した。まづ冠は小さな宝石で飾られており、西陣織でできた十二単の襟元は厚く、着物尻は5重になっている。顔の表情は正面から見るとお姫様に似合わず大ブスであるが、斜め下から見ると笑みがこぼれる美しい顔立ちである。男雛は目線が上向きで特徴ある足組をしている。鮫皮の太刀をしており、横下からの顔立ちに愛嬌がある。今は岩村歴史資料館に保存されているが以前は旧家やふれあい館などをたらい回しされ不遇を被っていた。写真愛好家としてはその方が自由に撮れ好ましい。この写真は2年前に観光協会ふれあい館で撮影したものである。
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by toka987 | 2012-03-26 11:19 | 12.3月の写真 | Comments(0)