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雛祭り in 足助

享保雛
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 雛祭りの季節がやってきた。今ではイベントばやりでさまざまな場所で行われている。足助、瀬戸、美濃、岩村など数えたらきりがない。またそれぞれに特徴がある。足助が町おこしで早くから行っており、数回訪れた。各家庭で保存されていた物が展示されるようになった。ここには珍しく享保雛が有り撮影に行った。必ずしも保存状態は良くないが他ではなかなか見られない。岩村には由緒正しき雛が多く享保雛もあるが一般に言われているものと異なっており、聞くと作者が違うからではないかという話であるが疑問がある。女雛に最も特徴があり、袴に綿が仕込まれて大きく膨れている。また五衣を纏っている。この享保時代は豊かになった町人文化が花開きもっとも贅沢に作られている。この雛は江戸後期の作と書いてあった。
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明治の内裏雛
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 明治時代のものになると結構どこにでも見られる。やや小振りとなっている。
大正時代の内裏雛 
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 大正時代は短かったせいかそれほど明治と変わったように見えないがもう少し小振りになったようにみえる。何故かここまでは内裏雛だけが飾られたようにみえる。昭和初期時代には御殿が登場し5人囃子に3人官女が登場する。時代とともに変わっていくのも面白い。
 これらの写真は以前に撮ったもので画質が悪い。再度挑戦するつもりである。
享保雛・瀬戸
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 瀬戸の雛祭りではコレクターが集めた出処確かな雛が旧家などに飾られている。ここでも享保雛を見ることができる。
有職雛
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 ここにはめったに見られない有職雛が見られる。公家社会は位階や年齢によって着用する装束などが詳細に規定されていた。その公家の姿を正しく考証して作られた雛を有職故実(ゆうそくこじつ)に則っているという意味から有職雛(ゆうそくびな)と呼ぶ。有職雛は、男雛の着ている装束の種類によって公的儀式「束帯雛」、上級公家「直衣雛」、平常服「狩衣雛」とも呼ばれている。これに伴い女雛は、十二単(正装)、五衣、唐衣、裳などが着用される。

by toka987 | 2013-03-01 21:39 | 13.3月の写真 | Comments(4)

Commented by サン at 2013-03-05 09:46 x
お雛様のお顔が時代によって少ずつ違いますね。その時代の美意識の違いでしょうか。
Commented by toka987 at 2013-03-05 22:01
そうかもしれませんね。享保雛は面長な顔に切れ長目、能面に似た静かな表情、古今雛は目の玉に水晶やガラス玉を入れた写実的な顔と言われいます。時代が進むにつれて内裏雛は小さくなり御殿が立派になっていきやがて現代ではまた内裏雛だけかざる風潮になってきているのではないかと思います。時代の流れを表しているのかもしれません。
Commented by ctieko at 2013-03-06 23:06
今日はお世話になりました。
とっても勉強になりました。
又ブログで写真を拝見できるのも楽しみにしております。
お雛様は大好きで、足助や、瀬戸にも写しに行きますが、
表情を上手く捉えられなくて苦労しております。
時代事の移り変わりを、面白く整理されて楽しく拝見んさせていただきました。
Commented by toka987 at 2013-03-06 23:54
このひな祭りの写真は記録的で駄作です。参考にしないでください。前作の古今雛を見てください。