伊勢神宮
外宮屋根・神明造
今年は遷宮の年である。神社仏閣や歴史ある家屋を撮影して回っている私にとってこれは見落とす手もないし、新旧比較すると面白いかも知れないと思いつき撮影に出かけた。神社仏閣は撮影が大変である。信仰対象であって撮影対象ではないと大抵は撮影拒否に合う。この考えは個人的には賛成しかねる。撮影することによってさらに深く理解することへとつながるからである。そうゆうことで残念ながら本殿は撮影できず、また内宮は旧殿を見ることもできなかった。しかし外宮は併存してあり、撮影も意外と緩やかであり、何とか探して神明造の特徴は捉えることができたのではないかと思う。屋根の美しさを出そうといろいろアングルを変えてみたが撮れる場所に限りがあり、イマイチの感を持っている。
神明造の美しさに今回初めて気づいた。茅葺き屋根のカーブが実に綺麗である。また屋根の反りは直線で仏閣の跳ね上がりとは異なっている。またこれらの建物は日本家屋の原型である天地根元造(掘立小舎)から発展したものと考えられその特徴を残している。千木は屋根材の延長であり、堅魚木は強度を補う重りの役割があったようであるが今では飾りとなっている。
新旧社殿の比較
残念ながら外宮の拝殿の様子である。20年経つと屋根にはコケが生え、白木は朽ちている。本殿の屋根の天辺、千木や堅魚木の一部は金メッキされた金属で覆われていた。神主さんに聞くと白木が主体であるが飾りには金メッキ板が用いられているそうです。
by toka987 | 2013-11-01 10:51 | 13.11月の写真 | Comments(3)
茅葺き屋根のカーブの美しさを認識されるなど、、、、
歴史など熟知のうえに建物を興味深く撮られる方の写真は
「さすが」違うものだと勉強になりました。