有松絞りと棚橋邸

有松絞り
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 11月に有松で絞り祭りが行われていた。棚橋邸で絞りを用いたあかり展があるとのことで明治時代の旧邸と絞りを撮影に訪れた。絞り会館ではおばあさんによる絞りの実演が行われていた。この絞りは絞り方に特徴があり染はあまり重要視されていないようだ。老舗で聞いたところでは化学染料が主として使われており、藍染もあるようだが大鍋に染料を入れて染めているとのことであった。もちろん染料に凝っている人もいることだろうが。伝統的な帯や浴衣などに加えて現代的なカーディガンや傘などが展示してあった。
棚橋邸(旧服部邸)
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 棚橋邸では絞りを用いた明かりの新作展があった。明かりより邸宅が面白かった。客間が開放されており明治初期の書院造の床の間が見られた。現代の客間のルーツは室町期の書院作りに繋がっている。ここの床脇で初めて本物のドラを見た。橦木館や浅田邸にもびわ床や床脇があったがドラは失せていた。床脇は違い棚や天袋はなく地袋だけであった。また吊り金具も残っていた。現代の簡素なものに比べて重厚である。書院造りは明治時代以降民間にも解放され裕福な家で色々と変遷しているようだ。棚橋邸は医者であったが絞り染め問屋の服部邸を買取、医院として使っていたのが幸いし明治初期のこれら遺物が残されたものと思われる。

by toka987 | 2013-12-13 12:16 | 13.12月の写真 | Comments(0)