登り窯焼成
焼成中の第二室
今月に入り信楽へは3度目の訪問である。登り窯の焼成方を知り撮影に訪れる為である。説明によると5日間の釜焚きとか。初めの知識では5日間釜全部を炊くものと思っていた。ところがとんでもないことが分かった。まず釜焚きとは陶器を炊くのではなく釜を焚くことであると教えられた。最初の2日間は第一室で薪を焚き釜を熱することになる。この写真は3日目の第二室の釜の様子である。幸運にも大阪から来たプロでない陶芸家の集団が実習をしており、撮影に協力してくれることになった。窓を開け、ベストな位置で撮影させてくれた。薪を放り込むと真っ赤な炎となり中が見えないからと時間をくれた。
正面
焚き初めて4時間後の正面の様子である。上の窓を開けて薪を放り込む。左の陶芸家らしき人が説明してくれた。
第一室の様子・4時間後
4時間後といっても炎は見えるが陶器はまだ赤くなっていない。50時間は焚かないと釜は赤くならないと教えてくれたので早々と帰ることにした。
第三室の様子・三日後
もう釜は真っ赤になっているだろうと三日後に訪れた。ここでも私の想像が間違っていた。この日は第二室の焼成である。第一室は窓が閉められ、たぶん保温程度であろう。第二室には薪が放り込まれ焼成中。つまり一番目の写真である。そこで窓のレンガの隙間から第三室を覗いた。第二室との壁の下の通路から炎が吹き込んでいる。ここは翌日から薪を焚くのだと教えてくれた。
煙突
坂の上に煙突がある。薪を放り込んだ直後に黒煙が出るからカメラを構えて待っておれ、と教えてくれた。その時以外はわずかに白煙が出ている程度である。おじさんの協力に感謝。この煙突の下部に50cm四角の煙道が両側にあるから写真に撮れと教えてくれた。撮ったが割愛した。
釜開き
実は釜開きには立ち会わなかったがこんなものだろうと前回訪問時の別の釜の写真を載せた。陶器祭りの期間中だけに見られる光景である。
今回は大阪の陶芸クラブのおじさん達が教えてくれたり、実演してくれたり、普段では撮りにくい撮影に協力してくれた。来年には名古屋名物の外郎をお礼に持参するからと約束し楽しい撮影時間を過ごした。他にも陶芸家や研修館の人達が便宜を図ってくれた。謝〃。
by toka987 | 2016-10-23 22:15 | 16年10月 | Comments(4)
一枚目の窯の中にぼんやり見える作品と?
暖かい燃える火の色合いが幻想的で素敵に感じました。
50時間は焚かないと釜は赤くならないとの言葉には驚きました。
奈良・平安期に行われた薪による「柿木窯」で活躍している方から、
是非見に来て下さいと言われていますが違いも教えてください。
私ごとですがニッシーブログの最新画面が表示されず(当然他のニッシーブログ会員のも)少々やる気を無くしていました、久しぶりに開いたら最新画面に変わっているのでやる気を呼び起こしている所です。
またまた信楽まで飛んで行ったのですね、大変ご苦労さんですでもいい機会に恵まれましたね、tokaさんの人徳でしょう。