羅漢 in 念仏寺
京都・洛西・嵯峨野の北西に愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)がある。1200体の羅漢像が境内全域に祭られていることで知られている。今までもお寺を訪れた時、仏像の表情が豊かで時々撮影してきた。一度この寺を訪れたいと紅葉を機にやってきた。さすがカメラマンが多い。十名を越している。
羅漢とは仏弟子のことを言うらしい。通常は十六羅漢か五百羅漢が多い。ここでは千二百羅漢である。五百羅漢とは釈迦が涅槃に入るときに集まった仏弟子を言い、七百羅漢は第一回結集(集会)に集まった仏弟子を言いここでは両方で千二百となる。
笑う羅漢
ここの羅漢さんはあまり悲壮感がない。残念ながら昭和55年頃復興事業の時、寄進者によって彫られた像らしい。
この寺は奈良時代の創建で由緒あるが荒廃と復興を何度も繰り返し、昭和になって仏師で著名な西村公朝氏が住持になって再興されて現在に至っている。これだけあるとどの像を撮るか迷ってしまう。あるカメラマンが言った、笑っているのが良いと。
特徴ある像
ここではもう一つ他では見られないのを集めてみた。寄進者にナゴヤを見つけた。
本堂傍の羅漢群
所々群で像が並べられている。
鐘楼
ここの寺には、名前は通常であるが中身が珍しい建物がある。鐘が三つあり突き棒は円形で回して打つ。それぞれの鐘には仏、法、僧の名が打ってあり、色も金色だ。建屋は朱色で中国の寺みたいだ。さすが近代的な寺である。
多宝塔
上の鐘楼もこの多宝塔も初めは何の建物か分らなかった。パンフレット見て初めて分った。
おまけ
香嵐渓で撮ったお気に入りの一枚。
この寺は何と考えて良いのか分らなかったがカメラマンが多いのは事実であろう。個人的には日本的、伝統的な方が好きである。