鞠子宿・丸子宿
静岡市近くに東海道五十三次の鞠子宿がある。現代では丸子宿となっているようだが。議員さんの親睦会「SLの旅・大井川鐵道」の昼食で訪れた。松尾芭蕉の「梅わかな丸子の宿のとろろ汁」の句で有名である。松尾芭蕉翁、十返舎一九、歌川広重、様々な紀行物語や俳句、随筆、浮世絵でも残されている。ここでとろろ汁と言えば丁子屋と言われ、広重の浮世絵にも描かれている。店の前にその絵が掲げられている。
この写真はその浮世絵とそっくりで、絵では重なった後ろの山の前山だけが描かれている。店も小さい。
駐車場からこの路地を通って東海道に出て写真2の正面の入り口から入る。鞠子宿の看板が見える。丸子か鞠子かいったいどっちだ。
丁子屋の正面入り口。
食事はもちろんとろろ汁である。とろろ汁は大鉢いっぱいにあり、ご飯は麦飯食べ放題である。ご飯よりおかずの方が多い。
店は茅葺き合掌造りで最近吹き替えをおこなったとの話で茅や縄が新しく白く光っている。おもしろいことに梁や柱に張り紙がいっぱいしてあるが意味はわからない。この店は江戸後期に建てられ400年程を経ているらしい。以前に鉄筋コンクリと木造ではどちらが耐用年数が長いか聞いたところ法隆寺の1200年が有るのを見れば分るだろうと言われた。
店内には資料館もあり、古い調度品を装飾に生かしておりなかなかおもしろい。竹下夢二の絵が床の間に飾ってあった。
店内のいたるところに昔の調度品が置いてある。さすが昔からの店だ。大名行列の担ぎ箱らしき物も置いてあった。初めて実物を見た。